マイナ保険証 山口県内でもトラブル

トラブルが相次ぐマイナンバーカードと一体化した健康保険証について、県内の医師などで作る団体が行った調査で60%余りの医療機関で患者の情報が正しく反映されないなどのトラブルがあったことがわかりました。

国は来年秋に今の保険証を廃止しマイナンバーカードと一体化した保険証に統一する方針を示していますが、カードをめぐっては別人の情報がひも付けられるなどのトラブルが全国で相次いでいます。
これについて、県内の医師や歯科医師で作る県保険医協会は1024の加盟医療機関にアンケート調査を行い、179の機関から回答を得ました。
それによりますと、システムを導入している144の医療機関のうち63.9%にあたる92の機関が「トラブルがあった」と回答しました。
具体的には、保険者の情報が正しく反映されていないとか、機器の不具合で「マイナ保険証」の情報を読み取れなかったケースがあったということです。
一方、他人の情報がひも付けられていたケースは確認されなかったということです。
県保険医協会の阿部政則会長は「国民の命を守り、安心して診療ができるように、健康保険証をマイナンバーカードへ集約するのではなく残してほしい」と話していました。