下関市民が最新の「高規格救急自動車」を市消防局に寄贈

下関市で、救命処置のための医療器具が搭載できる最新の救急車1台が、市民から市の消防局に寄贈されました。

「高規格救急自動車」と呼ばれる最新の救急車は、車内に人工呼吸器や心電計などの医療器具が備えられ、搬送時に救急救命士が医師の指示を受けながら、気道の確保や心臓への電気ショックなど医療行為を行うことができます。
この救急車が下関市に住む元ラーメン店店主の松田英雄さんから市消防局に贈られることになり、6月23日の贈呈式で、前田市長に目録と鍵が手渡されました。
下関市では2018年にも市民から消防局に寄贈された例があり、松田さんはそれを知って今回、寄贈を決めたということです。
寄贈された救急車の価格はおよそ2000万円で、松田さんの名前にちなみ孫がデザインした「ひでお号」という名前が車体に装飾されています。
下関市消防局によりますと、高齢化や新型コロナの影響で、去年1年間の市内の救急出動件数は1万6675件と過去最多に上ったこともあり、寄贈された救急車は、古い車両に代わって今後活用されるということです。
松田さんは「孫のデザインも使ってもらって感無量です。私のように救急車を寄贈しようと思う人が増えてくれるとうれしい」と話していました。