盗難車で飲酒運転し当て逃げ 米海兵隊員に執行猶予付き判決

去年12月、アメリカ軍岩国基地所属の海兵隊員が盗んだ車で飲酒運転し、女性2人にけがをさせた上そのまま逃げたとして、窃盗や過失運転傷害などの罪に問われている裁判で、山口地方裁判所岩国支部は海兵隊員に対し、懲役2年6か月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。

アメリカ軍岩国基地に所属する海兵隊員のドミニク・グリフィン・ヤングレン被告(21)は去年12月、岩国市の自動車販売会社の事務所から時価530万円相当の乗用車を盗んだ上、飲酒運転で追突事故を起こして2人の女性にけがをさせ、そのまま逃走したとして窃盗や過失運転傷害などの罪に問われていました。
16日、山口地方裁判所岩国支部で開かれた裁判で、岡田総司裁判官は「犯行の態様は総じて悪質というほかなく、被害者が強い処罰感情を示すのは当然と言える。被告の刑事責任は重いと言わざるを得ない」と指摘しました。
その上で「被告はいずれの罪についても認めた上で、今後、酒を断つなどと述べ反省と謝罪の姿勢を示している」として懲役2年6か月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。