仏のピアニスト アルフレッド・コルトーをしのぶ会 下関

20世紀を代表するフランスのピアニスト、アルフレッド・コルトーの命日にあわせて、ゆかりのある下関市で、コルトーをしのぶ会が、4年ぶりに一般客を入れて開かれました。

アルフレッド・コルトーは、20世紀前半のフランスを代表するピアニストで、昭和27年の日本公演では、下関市と宇部市で演奏を披露しました。
このとき滞在した下関市豊浦町川棚の美しい風景に魅了されて、沖合に浮かぶ無人島を買い取ることを懇願したと伝えられています。
15日は、没後61年の命日にあわせ、コルトーが当時、滞在したホテルの跡地に建てられた音楽ホールでしのぶ会が開かれ、まず、参加者がコルトーの胸像に花を手向けていました。
新型コロナの感染が落ち着いたことから、ことしは4年ぶりに一般客も招かれ、コルトーが好んで演奏したショパンの楽曲などのピアノ演奏を楽しんでいました。
60代の地元住民は、「すばらしい演奏でした。コルトーさんのおかげで地元で音楽活動をする環境が整っているので、選んでくれてありがとうという思いで献花しました」と話していました。
ピアノを演奏した福井理音さんは、「たくさんのお客さんが来て下さって気持ちよく演奏することができました。1曲1曲気持ちを込めて弾かせていただきました」と話していました。