脳卒中などで歩くことが困難な患者の完治目指す新事業 宇部

再生医療とロボットを活用した最先端のリハビリテーションを組み合わせて、脳卒中などで歩くことが難しくなった患者の完治を目指すプロジェクトが、宇部市で始まることが発表されました。

プロジェクトに取り組むのは、広島市に本社がある医療ベンチャーの「スペース・バイオ・ラボラトリーズ」や山口大学など大学、企業、医療法人の4団体で、それぞれの代表がプロジェクトについて発表しました。
それによりますと、患者の骨や脂肪から取り出した「間葉系幹細胞」という特殊な細胞を培養したうえで患者の血液に戻し、神経細胞の再生を目指すとともに、歩行を支援するロボット活用した最先端のリハビリテーションを行い、まひによる運動機能障害の完治を目指すということです。
プロジェクトは、「スペース・バイオ・ラボラトリーズ」が、ことし4月、宇部市内の研究支援施設に設置した「宇宙再生医療センター」を拠点に進められ、山口大学や宇部西リハビリテーション病院などと連携して、年内にも治療やリハビリを始める予定だということです。
「宇宙再生医療センター」の弓削類センター長は、「脳卒中は国内で年間30万人が発症するとされ、自立や社会復帰が難しい患者さんを救いたい」と話していました。