日銀下関支店 景気「持ち直している」8か月連続判断据え置き

新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行されたことで団体での飲食や宿泊などが増え、個人消費が好調に推移していることなどから、日銀下関支店は、県内の景気について、「持ち直している」として、8か月連続で判断を据え置きました。

日銀下関支店が今月(6月)発表した県内の金融経済情勢によりますと、「生産」は、自動車運搬船が不足し、輸送機械の生産に影響が出ていることや、海外経済の回復の鈍化で医薬品などに生産調整の動きが続いていることから、「持ち直しの動きに足踏みがみられる」としています。
また、「個人消費」は、新型コロナへの感染症法上の位置づけが5類に移行されたことで飲食業や宿泊業で団体客が増加したほか、食料品販売などでも高価格帯の弁当の売り上げが増加するなど、好調に推移していることから、「持ち直している」としています。
この結果、日銀下関支店は、県内の景気について、「持ち直している」と、8か月続けて判断を据え置きました。
日銀下関支店の重本浩志支店長は、「所得の改善が続くなかで消費の持ち直しは続いている。今後、物価の上昇に対して、生活防衛意識がいっそう高まるのか、賃金の上昇が消費マインドを下支えするのかに注目していきたい」と話しています。