車盗み飲酒運転で事故 米軍海兵隊員に懲役2年6か月を求刑

去年12月、アメリカ軍岩国基地所属の海兵隊員が、盗んだ車で飲酒運転して事故を起こして女性2人にけがをさせたうえ、そのまま逃げたとして、窃盗や過失運転傷害などの罪に問われている裁判で、検察は懲役2年6か月を求刑しました。

アメリカ軍岩国基地に所属する海兵隊員のドミニク・グリフィン・ヤングレン被告(21)は、去年12月、岩国市の自動車販売会社の事務所に侵入して、時価530万円相当の乗用車を盗んで飲酒運転で追突事故を起こし、2人の女性にけがをさせたうえに、そのまま逃走したとして、窃盗や過失運転傷害などの罪に問われています。
6日、山口地方裁判所岩国支部で開かれた初めての裁判で、被告は、「間違いありません」と答え、起訴された内容を認めました。
このあと検察は、「それぞれの犯行動機に酌量の余地はない。約49分間という短時間のうちに罪に罪を重ねた犯行態様で、被告には厳しい処罰が必要だ」と指摘し、懲役2年6か月を求刑しました。
これに対して、弁護側は、「被害弁償が一部完了し、反省の弁を述べている。前科前歴もない」などとして、執行猶予が付いた判決を求めました。
判決は、今月(6月)16日に言い渡されます。