下関市長と北九州市長が会談 関門海峡「ジップライン」実現へ

関門地域の振興策をめぐって下関市の前田市長が北九州市の武内和久市長と北九州市で会談し、関門海峡にワイヤーを架けて滑車で渡るアトラクション、「ジップライン」の実現に向け、プロジェクトチームを設置することなどで一致しました。

会談は、北九州市の武内市長の呼びかけで実現し、下関市の前田市長を門司区の「関門海峡ミュージアム」に招待して行われました。
冒頭のあいさつで、武内市長は、「関門エリアには限りない宝が埋まっている。互いの強みを出し合いながら、未来志向で前に進む関門エリアを作っていきたい」と述べました。
会談は、非公開でおよそ50分間行われ、終了後、そろって会見した両市長は、「関門新連携」というスローガンを掲げて、観光振興などでさらに連携を深めていくと発表しました。
具体的には、民間事業者が計画している、関門海峡にワイヤーを架けて滑車で人が渡るアトラクション、「ジップライン」の実現に向け、両市の副市長などが参加するプロジェクトチームを設置するほか、北九州空港を活用した関門地域への誘客などに協力して取り組むとしています。
また、市民交流の一環として、北九州市に来年開校予定の夜間中学校に、下関市民も入学できるよう調整を進めていくことで合意したということです。
武内市長は、「ひざを交えて話をして絆を確かめ合ったことは、連携を進めていくうえで加速の材料になった。今後もタッグを組んでやっていきたい」と話していました。
また、前田市長は、「準備してきたものをはるかにりょうがするアイデアを生み出せた。民間の力も借りながら、関門のエネルギーをさらに高めていきたい」と話していました。