国内で3例目 珍しいコンニャクの花開花 宇部 ときわ公園

茎を含めて高さがおよそ3メートルもある珍しいコンニャクの花が宇部市の「ときわ公園」の植物館で咲き、訪れた人たちを楽しませています。

花を咲かせたのは、インドネシアのジャワ島に生育する「アモルフォファルス・デカス・シルヴァエ」というコンニャクの仲間の植物で、茎の部分も含めると高さが2.7メートルあります。
宇部市の「ときわ公園」にある「世界を旅する植物館」では、業者から購入した種芋を温室で大切に育て、5年かけて花を咲かせることに成功しました。
花を咲かせたのは、国内で3例目だということです。
花の大きさは、直径が55センチあり、クリーム色の「付属体」と呼ばれる付け根の部分の周りにメシベやオシベが付いています。
植物館には朝から多くの人が訪れて貴重な植物を見上げ、写真に収めたり、係員に質問をしたりしていました。
宇部市ときわ公園課の主任で、樹木医の越智大吾さんは「世界的にも開花例の少ない希少な花の芸術的な形や色を楽しんでほしいです」と話しています。
「アモルフォファルス・デカス・シルヴァエ」の花は、腐敗臭を放ちながら2日ほどでしおれてしまうということで、植物館は、19日と20日は午後9時まで開館することにしています。