障害者手帳の代わりにスマホ提示で割引き 下関と山口が導入

下関市と山口市は、障害者手帳の代わりにスマートフォンアプリで市の施設の利用料などの割引きを受けられる仕組みを県内の自治体で初めて導入しました。

下関市と山口市が導入したスマホアプリ「ミライロID」は、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の写真を登録し、その画面を公共施設などの窓口で見せることで、利用料の割引きなどが受けられます。
手帳の紛失や破損を避けられることに加え、障害者手帳を提示する心理的な負担が軽減されることから民間の公共交通機関などで活用が進んでいます。
下関市と山口市は今年度から県内の自治体で初めて市の施設などの行政サービスでも、このミライロIDを活用できるようにしました。
このうち下関市では、水族館の「海響館」や火の山ロープウェイなど20の施設の利用料と路線バスと渡船の2つの交通機関の運賃で、割引きが受けられるということです。
下関市の前田市長は、「手帳を出しづらい人のつらさが緩和できれば、安心安全のまちにつながる。1人でも多くの人に利用してもらいたい」と話していました。