消防隊員4人 観光地の合成写真で旅行助成金不正受給 岩国

岩国地区消防組合の消防隊員4人が、実際には訪れていないにもかかわらず、観光地の前で4人が写ったように偽った合成写真を提出して、それぞれ1万円の助成金を不正に受給し、処分を受けていたことがわかりました。

岩国地区消防組合によりますと、ことし3月、当時、同じ出張所に勤務していた20代から50代の消防隊員4人が、グループで広島県内を旅行するとして職員が加入する互助会に助成金の申請を行い、それぞれ1万円を受け取ったということです。
互助会では、旅行の際に行き先などの報告書に加えて、現地での写真を提出することが求められていて、その後、4人は、宮島にある厳島神社の鳥居を背景に全員で写った写真を提出していました。
しかし、背景と人物の間に空白部分があったことなどから、事務職員が不審に思い確認したところ、写真は合成で、実際、4人は旅行に行っていなかったことがわかったということです。
消防組合は、先月(4月)、50代の隊員を訓告、20代から30代の隊員3人を厳重注意、4人の上司にあたる出張所長を訓告の処分としました。
受けとった助成金は、職員の給料から互助会費として集められたもので、4人は、不正を認めたうえですでに返還したということです。
岩国地区消防組合の冨岡英文消防長は、「職員が虚偽の報告をしたことは住民の信頼を損ねる行為であり、大変申し訳ない」とコメントしています。