岩国市が新年度当初予算案 錦川清流線の存廃検討調査費も
岩国市は、利用者が減少している錦川清流線の存廃を含めた今後のあり方を調査するための費用を盛り込んだ一般会計の総額で733億円余りとなる新年度・令和5年度の当初予算案を発表しました。
岩国市がまとめた新年度・令和5年度の当初予算案は、一般会計の総額で733億2000万円となり、今年度と比べて53億円、率にして7.8%増えました。
主な事業では、利用者数の減少などで、ここ数年、市が毎年1億円前後の赤字を補填している第3セクターが運行する錦川清流線について、存廃を含めた今後のあり方を検討するため、沿線の人口などの調査費用に560万円あまりを計上しています。
一方、歳入では、アメリカ軍岩国基地に関連する国からの交付金や補助金がおよそ67億2000万円と全体の9.2%を占めています。
このうち、国から基地周辺の自治体に交付されるソフト・ハード両面で活用できる交付金は、外来機の飛来など岩国基地をめぐる動きが活発化していることを踏まえて、増額を要請した結果、これまでより3億円多い12億円が盛り込まれました。
岩国市の福田市長は「未来を見据えて岩国が進化する、変化する意味を込めて予算編成を行った」と話しています。
この予算案は、21日に開会する定例市議会に提出されます。