「デジタル・ハザードマップ」で地域の災害リスク学ぶ 宇部市
子どもたちに防災への意識を高めてもらおうと、タブレット端末を使って地域のさまざまな災害リスクを学ぶ授業が、宇部市の中学校で開かれました。
洪水や高潮などでの危険箇所を記したハザードマップについて、宇部市は地元のIT企業やNPO団体などと連携することで、パソコンの画面で重ね合わせたり、角度を変えたりして見ることができる「デジタル・ハザードマップ」の開発を進めています。
授業は、この一環として市内の上宇部中学校で開かれ、2年生およそ130人が参加しました。
授業はNPOの理事長で山口大学の三浦房紀名誉教授が講師を務め、学校の周辺では過去に大雨で真締川の堤防が決壊して多くの住宅が浸水する被害が出たことを紹介しました。
このあと生徒たちは、高潮や土砂災害など6種類の「デジタル・ハザードマップ」をタブレット端末に同時に表示し、画面を拡大したり、立体的に見えるようしたりしながら適切な対応などについて考えていました。
宇部市は来年度、「デジタル・ハザードマップ」を市のホームページで公開することにしています。
参加した男子生徒は「デジタル・ハザードマップだとどこでどのような災害が多いのか一目でわかるので、とても実用的だと思います」と話していました。