看護の知識で防災 宇部市で“まちの減災ナース”育成研修会
看護の知識や経験を生かして、地域の防災・減災活動などに携わる「まちの減災ナース」を育成する研修が宇部市で開かれました。
「山口大学地域防災・減災センター」などが宇部市で開いた研修には、看護師や養護教諭など13人が参加し、小学校区ごとに分かれて、地域の防災・減災の課題などを話し合いました。
この中では、1人暮らしの高齢者の避難を手助けするために持病や障害がある人の自宅のマップを作ることや地域の防災訓練の際に、看護師も計画の立案に関わり、医療機関にも訓練に参加してもらうべきだといった意見が出ていました。
研修を終えた受講生は「まちの減災ナース」に認定され、今後は、自治体などと協力して、地域の避難計画を考えるほか、災害時に避難所で支援活動を行うということです。
介護老人保健施設で働く看護師は「災害のときには看護職と地域との連携がより必要になってくるので、頑張っていきたい」と話していました。
講師を務めた牛尾裕子副センター長は「看護職のみなさんの横のつながりを大切にしながら、災害が起きる前から防災と減災について、発信してもらいたい」と話していました。