宇部市や県 人工衛星活用ベンチャー企業を共同支援

将来的に成長が見込まれる宇宙ビジネスを育成しようと、宇部市や県は、人工衛星を活用するベンチャー企業を共同で支援することになりました。

支援を受けるのは、宇部市で去年起業したベンチャー企業、「New Space Intelligence」です。
この企業では、複数の人工衛星を活用して、鉄道やダムなど、インフラ周辺での地形の変化を解析することで、災害のリスクなどを提供する「衛星データパイプライン」と称したサービスを、国際的に展開したいとしています。
宇宙ビジネスの分野は、高額な設備投資が必要なため、ベンチャー企業にとっては資金の調達が課題で、宇部市は今年度、成長が見込まれる分野での起業や、大学発のベンチャーの立ち上げを支援する「スタートアップ支援補助金」を新たに創設しました。
「New Space Intelligence」はその最初の支援対象として選ばれ、同じく支援を決めた県の補助金や、金融機関からの出資も合わせると支援の総額は、およそ4500万円に上るということです。
長井裕美子社長は「山口・宇部から世界に発信できる宇宙ビジネスのサービスを作っていきたいです」と意気込んでいます。