劇症型溶連菌感染症が山形県内でも増加 感染対策徹底を

手や足のえ死などを引き起こし、死に至ることもある「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者数はことし最も多くなっていて、県内でも増えています。
県は、小さな傷口でも患部を清潔に保つなどして感染対策を徹底するよう呼びかけています。

劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、いわゆる「溶連菌感染症」と同じ、「A群溶血性レンサ球菌」と呼ばれる細菌で主に感染し、30代以上に多いとされ、手足のえ死や多臓器不全などが起こって症状が急激に悪化して死に至ることもあります。

国立感染症研究所によりますと、先月23日までのことしの国内の患者数は1101人と、統計を取り始めてから最も多かった去年を上回り、これまでで最も多くなっています。

県によりますと、県内でもこれまでに11人が感染し、最も多かった4年前の17人を上回るペースとなっています。

県は、手足の痛みや腫れ、発熱などが感染の兆候だとして、兆候に気付いたら、すぐに医療機関を受診してほしいとしています。

また、手洗いや換気、マスクの着用を心がけるとともに、小さな傷口でも患部を清潔に保つなど感染対策を徹底するよう呼びかけています。