一回り大きく細長い伝統野菜「畔藤きゅうり」収穫 白鷹町

一般的なきゅうりよりも一回り大きく細長い形が特徴の伝統野菜、「畔藤きゅうり」の収穫作業が山形県白鷹町で行われています。

「畔藤きゅうり」は白鷹町の畔藤地区で120年ほど前から栽培されている置賜地域の伝統野菜で、一般的なものよりも一回り大きく細長い形をしていて、表面は淡い緑色をしています。

かつて畔藤地区ではこのきゅうりが盛んに栽培されていましたが、収穫できる量が少ないことなどから、生産農家は1軒だけとなっています。

友人から種を受け継ぎ、20年ほど前から栽培を行っている川井敬一さんは、ことしも5月下旬ごろから収穫を始め、2日は午前9時ごろから作業を行っていました。

川井さんはハサミを使いながら長さ30センチ以上に育ったきゅうりを1本ずつ丁寧に収穫していました。

川井さんによりますとこのきゅうりは水分が少ないのが特徴で、サラダや漬物などに適しているということです。

川井さんは「ことしは平年よりも多く収穫できました。新鮮でとれたてのきゅうりの味を楽しんでもらいたいです」と話していました。

畔藤きゅうりの収穫は今月上旬まで続き、白鷹町の直売所で販売されているということです。

「畔藤きゅうり」の唯一の生産農家、川井さんは「地元に伝わる伝統野菜を絶やしてはいけない」という思いから、20年ほど前に友人から種を受け継ぎ、栽培を続けてきました。

広さおよそ100平方メートルの畑に1000本ほどのきゅうりを育てていて、このうち50本ほどはあえて完熟するまで育てて採取した種を保存することで、長年にわたって栽培ができるようにしているということです。

川井さんは「『自分がやらなければ』という思いでつくり続けています。誰かが継いでくれるまではなんとか頑張っていきたいし、伝統野菜の種を守りたいという強い意志を持つ人がいれば、ぜひ受け継いでほしい」と話していました。