温泉リゾート計画中止 南陽市長の給料減額案全会一致で否決

南陽市の温泉リゾート施設整備の計画が中止された責任を明確にするとして、白岩孝夫市長の給料を減額する条例の改正案が21日の市議会で全会一致で「否決」されました。
白岩市長は、議会の後、「議会の判断は報酬の減額より、課題を前に進めろということと受け止め、今年度中に方向性を示したい」と述べました。

整備が進められていた温泉リゾート施設「四季南陽」は、アスベストの撤去費用が高額であることなどから、先月、計画が中止になりました。

この計画に、南陽市も周辺道路の建設費などとして7600万円余りを支出していたことから、白岩市長は「成果を得られなかった責任の所在を明確にする」として、来月から3か月間、自身の給料を5割減額する条例の改正案を定例市議会に提出していました。

21日開かれた市議会の本会議で、まず、今月10日の常任委員会で減額案は否決されたことが報告されました。

この際、議員から「給料を減額すればいいという問題ではない」とか「減額期間の根拠がはっきりしない」などの意見が出たということです。

そして、本会議の採決が行われ、減額案は全会一致で「否決」されました。

本会議のあと、白岩市長は記者団に対し、「議会の判断は報酬の減額より、課題を前に進めろということと受け止めた。市にとって最善の方策を探り、今年度中に今後の方向性を示したい」と述べました。

一方、21日の南陽市議会では、5月に県内最大規模の山林火災があった秋葉山の森林を再生させる費用などを含む、今年度の補正予算案が追加提出され、全会一致で可決されました。