JR米坂線沿線の有志の団体 復旧求め1万人超の署名提出

おととしの豪雨のあと山形と新潟の県境の区間で不通が続いているJR米坂線の復旧を求めて、沿線の有志の団体が1万人を超える署名を集め、JR東日本に提出しました。

JR米坂線はおととし8月の豪雨で橋が崩落するなどして、山形県長井市の今泉駅と新潟県村上市の坂町駅の間で、豪雨からまもなく2年となる今も不通が続いていて、バスによる代行運転が行われています。

米坂線の復旧について、JR東日本は先月、被災前と同じ運営方法で復旧するのは難しいという考えを示しています。

米坂線の早期の復旧を望む沿線の有志の団体は1万人を超える署名を集め、17日、要望書とともにJR東日本に提出しました。

要望書には米坂線の利用者を増やすため、団体がイベントで駅舎を使うことを許可してほしいなどの内容も盛り込まれています。

山形県庁で会見した団体の関係者によりますと、JRからは「不通区間の復旧は検討を続けていく」などの回答があったということです。

団体の江本一男事務局長は「不通になったことで米坂線の価値を実感している。復旧した後も赤字路線にならないよう、利活用の方法を私たちも考えていきたい」と話していました。