上杉謙信のかっちゅうなど 修復のため上杉神社でこん包作業

戦国武将の上杉謙信のかっちゅうや、家臣の直江兼続が身にまとったとされる、漢字の「愛」の文字が装飾されたかぶとなどが修復されることになり、山形県米沢市の上杉神社でこん包作業が行われました。

山形県米沢市の上杉神社にある宝物殿には、上杉謙信など上杉家ゆかりのかっちゅうなどが保管されています。

このうち、修復されることになったのは、国の重要文化財の、上杉謙信のかっちゅう「色々威腹巻(いろいろおどしはらまき)」や、家臣の直江兼続が身にまとったとされる漢字の「愛」の文字が装飾されたかぶとを含む「浅葱糸威二枚胴具足(あさぎいとおどしにまいどうぐそく)」といったかっちゅう4点です。

これらは、漆が剝がれたりひもが切れたりするなど経年劣化による傷みがあるため、横浜市にある専門の業者が修復することになっています。

12日は修復にあたる業者の担当者らがかっちゅうなどを、和紙でくるむなどして移動中に傷つかないようこん包していました。

修復には2年程度かかる見込みで上杉神社稽照殿の角屋由美子館長は「修理をしながら後世に伝える責任感を感じており、今後、展示や活用のしかたを検討していきたい」と話していました。