消防団副分団長逮捕 相次いだ不審火 4件の現場で消火活動

酒田市の中心部にある公共施設に火をつけ壁などを燃やしたとして、市内の消防団の副分団長が、放火の疑いで逮捕された事件で、副分団長は、先月上旬までに市内で相次いだ6件の不審火のうち4件の現場で消火活動にあたっていたことがわかりました。

先月30日の午後7時ごろ、酒田市中心部にある公共施設、「酒田市公園会館」に火をつけ壁などを燃やしたとして、酒田市の会社員で、市の消防団第1分団の副分団長をつとめる田賀一稀容疑者(27)が放火の疑いで警察に逮捕され、1日、検察庁に送られました。

警察の調べに対し、容疑を認めた上で、「ストレスがあった。ライターなどで火をつけた」などと供述していて、警察が車や自宅を調べたところ、犯行に使われたとみられる多目的ライターが見つかりました。

また、現場からは油の成分が検出されたということです。

酒田市によりますと、副分団長は、先月10日までの2週間ほどの間で市内で相次いだ6件の不審火のうち、会社事務所が全焼したり、空き家の壁などが焼けたりしたあわせて4件の現場で消火活動にあたっていたということです。

捜査関係者によりますと、不審火があった複数の現場で、灯油の成分が検出されたということで、警察が詳しい状況を調べています。