伝統工芸品「槇島ほうき」 園児が材料の「ほうききび」苗植え

山形県庄内町の幼稚園児たちが地元の伝統工芸品、「槇島ほうき」の材料になる「ほうききび」の苗を植える作業を体験しました。

「槇島ほうき」は200年以上前から庄内町の槇島地区で作られている伝統のほうきで、独特な結び方で糸をきつく縛ることで、丈夫で長もちするのが特徴です。

地元の余目第一幼稚園では園児たちが、材料作りからほうき作りまでを体験していて、27日はおよそ30人が、園内の畑でほうきの材料となる「ほうききび」の苗を植える作業をしました。

用意された苗はおよそ300株で、園児たちは、高さ10センチほどの苗を受け取ると、地元の人たちに教えてもらいながらていねいに土をかぶせて苗を植えていました。

最後に大きく育つよう思いを込めてじょうろで水をかけていました。

参加した園児は「土をかぶせるところが楽しかったです」とか「早く大きくなってほしい」と話していました。

園児たちは27日植えた「ほうききび」を秋に刈り取り、来年1月ごろには親子で「槇島ほうき」作りを体験することになっています。