山形市特産のセロリ「山形セルリー」 収穫が最盛期迎える

セロリの出荷量で東北一を誇る山形市特産のセロリ「山形セルリー」の収穫が最盛期を迎えています。

「山形セルリー」は苦みが少なく、みずみずしいのが特徴です。

年間の出荷量はおよそ400トンと東北一を誇っていて、地域の特産品を国がブランドとして保護するGI=「地理的表示保護制度」に登録されています。

山形市では20軒の農家が生産していて、いま収穫の最盛期を迎えています。

このうち、山形市南石関の佐藤仁紀さんの農業用ハウスでは、23日も午前3時から収穫作業が始まりました。

佐藤さんたちは、「山形セルリー」のうち、「ひめセルリー」と呼ばれる50センチほどの大きさの小ぶりの品種のセロリを鎌で丁寧に切り取ったあと、袋詰めの作業に追われていました。

山形市農協によりますと、「山形セルリー」は山形県内のほか、首都圏のスーパーなどで販売されているということです。

佐藤さんは「3月の気候が寒くて心配したが、4月は暖かくて順調に生育した。セロリが苦手な人も『山形セルリー』は苦みが少なくて食べやすいと思うので、ぜひ、多くの人に食べてもらいたい」と話していました。

「山形セルリー」は春と秋に収穫でき、春の収穫は来月下旬まで続くということです。

山形市特産のセロリ「山形セルリー」は、捨てる部分はなく、すべてを調理して食べることができます。

生産者の佐藤さんによりますと、葉の部分は天ぷらにすると、サクサクとした食感を味わうことができるといいます。

また、少し硬い茎の外側はオイスターソースや塩こしょうなどで味付けた炒め物がおすすめで、シャキシャキとした食感を楽しむことができるといいます。

このほか、やわらかい茎の中側はサラダにあうということで、イカのくん製などとフレンチドレッシングで、和えた食べ方がおすすめだということです。

佐藤仁紀さんは「山形セルリーは捨てるころがない。それぞれの食感の違いなどを楽しんでもらいながら食べてもらいたい」と話していました。

山形市農協のホームページでは、「山形セルリー」を使ったレシピ、およそ40種類が掲載されています。