薬師祭植木市始まる 植木などを買い求める人たちでにぎわう

江戸時代から続く植木市が8日から山形市で始まり、午前中から植木や鉢植えを買い求める大勢の人たちでにぎわっています。

「薬師祭植木市」は、400年以上前に、山形城主の最上義光が大火に見舞われた城下町に緑を取り戻そうと始めたとされていて、日本三大植木市の1つにもなっています。

山形市の薬師公園と周辺の通りには、植木や鉢植え、それに食べ物などを販売するおよそ370の露店が並んでいてこのうち、見事な枝ぶりが特徴の100万円の値が付けられた高さおよそ5メートル、樹齢およそ60年の赤松は、訪れた人たちの目を引いていました。

また、今月12日の「母の日」を前に、色とりどりのカーネーションを並べた店も人気を集めていました。

ツツジを購入した村山市の60代の男性は「よいものが買うことができた。庭に植えて華やかにしたい」と話していました。

植木市を主催した山形商工会議所地域振興課の後藤新也課長は「山形市の春の風物詩・植木市は子どもから大人まで楽しめるので、大勢の人に来てほしい」と話していました。

「薬師祭植木市」は、10日まで開かれ、およそ30万人の人出が見込まれているということです。