南陽市の山林火災 ほぼ消し止められる 避難指示は解除

今月4日、山形県南陽市で発生した山林火災は、消火活動の結果、発生から4日目となった7日午後6時前にほぼ消し止められました。

今月4日の午後、山形県南陽市宮内で発生した山林火災は、発生から4日目の7日も、朝からヘリコプターが上空から放水するなど消火活動が行われました。

市や消防によりますと、ドローンを飛ばして上空から確認したところ煙は見えず、火の勢いは収まっていて、7日午後6時前、火はほぼ消し止められたということです。

これにともない、中川地区と宮内地区に住む合わせて148世帯410人に出されていた避難指示は、安全が確認できたとして解除されました。

この火事では、これまでに山林137ヘクタールが焼け、70代の男性1人が足にやけどをしたほか、山小屋とトイレのあわせて2棟が焼ける被害が出ています。

消防は再燃しないように8日も朝から消火活動にあたることにしています。

南陽市の白岩孝夫市長は「鎮圧したが、再燃しないとはいえないので鎮火できるように引き続き、関係機関と連携して全力を尽くしたい」と話していました。

【火災が発生した秋葉山】
山林火災が発生した山形県南陽市の秋葉山は市の中央に位置する標高561メートルの山です。

山の中腹ではワインに使われるブドウの栽培が行われているほか、遊歩道も整備されていて、地元の小学生が学校行事で登るなど地域の人たちから親しまれ、「やまがた百名山」にも選ばれています。