酒田 山居倉庫など巡る屋形船復活へ 船の改修費など募る

酒田市の観光名所「山居倉庫」などを巡る屋形船を運航していた会社は、新型コロナの影響による観光客の減少などで、去年から営業をやめていましたが、観光関係者から復活を望む声が多く、船の改修などの資金をクラウドファンディングで募っています。

酒田市の「酒田湊観光企画」は、平成16年から「山居倉庫」沿いの新井田川で市内で唯一の屋形船として運航を始め、団体客を中心に多い時には年間1万人余りが利用していました。

しかし、新型コロナの影響などにより、団体の申し込みが減り、その後も回復しなかったため、去年の春に営業をやめていました。

こうした中、市内の観光関係者から屋形船の復活を望む声が多く寄せられたことから、クラウドファンディングで資金を募ることになりました。

目標は500万円で、来月11日まで専用のウェブサイトで受け付けていて、集まった資金は、屋形船の改修費や、観光プロモーションの費用などに使うということです。

運航会社の阿部欣克社長は「鳥海山が正面から見える景色は雄大で非日常の体験だと思う。この資源を残して次につなげていきたい」と話していました。