クマの活動活発に クマ出没の際の対応を確認 県庁で対策会議

冬眠を終えたクマの活動が活発になり、目撃情報が増える時期を前に、クマが出没した場合の対応などを確認する県の会議が開かれました。

25日、県庁で開かれた会議には、県や警察などでクマが出没した際に対応にあたる担当者20人余りが出席しました。

この中で、県環境エネルギー部の遠藤和之次長が「環境省はクマ類を指定管理鳥獣に指定した。政府の支援メニューを最大限活用して対策を一層、推進したい」とあいさつしました。

このあと、県の担当者が去年の県内での目撃情報は765件と統計を取り始めた2003年以降2番目に多かったことや、ことしは今月21日までに目撃情報が20件寄せられ、去年4月末までの17件を上回っていることなどを報告しました。

また、例年、5月以降に目撃情報が増えることなどを説明していました。

このほか、クマが市街地に出没した場合、自治体や警察などがそれぞれ速やかに注意喚起をすることなどを確認していました。

県みどり自然課の石山栄一課長は「山菜採りなどで山に入る機会が多くなるが、人間がクマが生息する山に立ち入るという視点で行動してほしい」と話していました。