山形県 高温に強いコメの新品種開発 生産体制を強化へ

記録的な猛暑などの影響で、去年、県内で収穫されたコメの品質が大幅に低下したことを受けて、県は、高温に強いコメの新品種を開発するなど、生産体制を強化していくことになりました。

県や農協などは県内のコメ作りについて話し合う会議を山形市内で開き、関係者およそ30人が出席しました。

はじめに、県の担当者が、1等米の比率は例年、90%を超えていましたが、去年の秋に収穫されたコメは猛暑や雨不足の影響で、45%にとどまり、全国で31位と大幅に落ち込んだと説明しました。

その上で今年度からの3年間は、「高温に負けない生産体制づくり」を柱に、高温に強いコメの新品種の開発や、猛暑や雨不足に対応する栽培技術の講習会などを行う方針が示されました。

また、農業用ハウスや水田の温度管理に活用してもらおうと、設定した温度を上回ると農家の携帯電話などに自動でメールが送られてくる「高温アラート」というサービスも新たに始めたということです。

県農林水産部の星里香子部長は、「1等米比率が95%を超える品質の米を生産することを目標に一丸となって取り組んでいきたい。そのためにも高温アラートの活用など、農家の皆さんに参考になる情報をタイムリーに発信していきたい」と話していました。