停電を防ぐ 電柱に作られたカラスの巣を撤去する作業 中山町

カラスの巣が原因となる停電を防ごうと、中山町で24日、電柱に作られた巣を撤去する作業が行われました。

東北電力ネットワークはカラスが繁殖期を迎え巣作りが盛んになる3月から6月にかけて、停電を防ぐため、巣の撤去作業が増加します。

24日は中山町の県道沿いで作業の様子が報道陣に公開されました。

カラスの巣は電柱の上の部分にあたる高さ11メートルほどの場所に作られ、作業員2人が高所作業車に乗って直径およそ60センチの巣を専用の器具を使って撤去していました。

カラスの巣は金属製のハンガーや木の枝などで作られていることが多く、電線に触れて漏電し、停電を引き起こします。

東北電力ネットワーク山形支社によりますと、県内で去年、発生した停電は170件で、このうち、カラスの巣が原因だったものは、全体のおよそ13%にあたる22件でした。

東北電力ネットワークの管内では、カラスの巣が原因となった停電が最も多かったということです。

東北電力ネットワーク山形電力センターの村山祐也さんは「ことしは暖冬の影響でカラスの巣作りが早い。停電を防ぐためにも、カラスの巣を見かけた場合、情報を提供してほしい」と呼びかけていました。

カラスの巣に関する情報は東北電力ネットワークのコールセンター、電話番号0120ー175ー366で受け付けているということです。

東北電力ネットワーク山形支社では停電を防ぐため、カラスの巣の撤去を進めるだけではなく対策も行っています。

電柱に金属性のかごを取り付け、電線から離れた場所に巣を作ってもらう取り組みをしています。

県内ではおよそ400個が取り付けられ、このうち、去年は80個ほどでカラスが巣を作ったということです。