山形県内 昨年度の倒産企業67件 過去10年間で最多

山形県内で昨年度倒産した企業は67件と、前の年より28件増え、過去10年で最も多くなったことが民間の信用調査会社のまとめで分かりました。
新型コロナに関する融資の返済が本格化したことなどが背景にあるとみられています。

帝国データバンク山形支店によりますと、昨年度、県内で1000万円以上の負債を抱えて法的整理の手続きを取った件数は67件と、前の年度に比べ28件、率にして70%余り増え、過去10年で最多となりました。

業種別ではサービス業が17件と最も多く、次いで小売業が16件、建設業が10件などとなっています。

また、倒産した67件のうち、従業員が10人未満の企業は63件と、小規模の企業が全体の90%以上を占めました。

帝国データバンク山形支店によりますと、新型コロナに対応した実質無利子・無担保融資、いわゆる「ゼロゼロ融資」の返済が本格化したことなどが背景にあるとみられるということです。

帝国データバンク山形支店は「新型コロナに関する融資の返済が本格化したことに加え、原材料価格やエネルギー価格が高騰し、企業の収益を圧迫した。こうした傾向はことしも続く見通しで、倒産する企業は増える可能性がある」と話しています。