豪雨で一部区間不通 JR米坂線の復旧目指すイベント 米沢駅

おととし8月の豪雨で一部区間が不通になっているJR米坂線の復旧を後押ししようと、沿線の自治体などが山形県の米沢駅でイベントを開きました。

JR米坂線はおととし8月の豪雨で橋が崩落するなどの被害が出て、山形県長井市の今泉駅と新潟県村上市の坂町駅の間で現在も不通となっていて、復旧の見通しが立っていません。

山形県や新潟県、それに沿線の市町村などは、米坂線の復旧に向けた動きを後押ししようと、23日、米沢駅でイベントを開きました。

イベントでは米坂線の沿線にある置賜農業高校の3年生の生徒2人が米坂線で通学していた卒業生のメッセージを代読しました。

メッセージには「勉学に励む若者、交通弱者と言われる高齢者や子ども、多くの沿線住民に困難と苦労を与える米坂線の不通を早急に改善してほしい」と書かれていて、復旧を望む思いを訴えました。

イベントの後、山形県の吉村知事は米坂線に乗車し、外を眺めたり、通学している高校生に状況を尋ねたりしていました。

吉村知事は「初めて米坂線に乗りましたが、高校生などと話をして改めて通学に必要だと実感しました。復旧には課題がたくさんあるが、JRや国にしっかりと要望していく」と話していました。

23日は、イベントに先立って、県や沿線自治体の関係者などが復旧に向けたイベントとして、ことし8月31日に「米坂線復活絆まつり」を山形県小国町で開催する方針を決めました。