米沢藩最後の藩主 上杉茂憲の資料展 上杉博物館で20日から

江戸時代末期に米沢藩の最後の藩主を務めた上杉茂憲に関係する資料の展示会が、米沢市の博物館で20日から始まるのを前に、関係者の内覧会が開かれました。

上杉茂憲は、米沢藩の最後の藩主で、明治時代には沖縄県で現在の県知事にあたる県令を務めました。

米沢市の上杉博物館では、上杉茂憲に関係する資料を集めた展示会が20日から始まるのを前に19日、スタッフや観光関係者などが参加して内覧会が開かれました。

会場には、上杉茂憲の直筆の手紙や戊辰戦争で使った武器など、あわせて100点余りが展示されています。

このうち、草書体で「龍」と書かれた軍旗は、江戸時代末期に茂憲が京都に上らくしていた時に上杉軍の本陣に掲げたとされています。

また、上らくしていた際に母親に送った「慶応二年上洛中日記」は、天気や住居の様子などの暮らしぶりのほか、剣術の稽古の様子などが文章と絵で書かれています。

上杉博物館の佐藤正三郎学芸員は「茂憲が生きた激しい時代の貴重な資料が展示されています。今につながる米沢の歴史を感じてもらいたい」と話していました。

この展示会は、米沢市の上杉博物館で20日から6月23日まで開かれ、期間中、学芸員が解説する催しなども行われます。