庄内空港の工事の入札で県空港事務所が不備 入札やり直しに

山形県の庄内空港事務所が、ことし2月に行った空港の滑走路の整備工事の入札で、工事を実施する時間に制約があるにもかかわらず、参加する業者に知らせていなかったことがわかりました。
空港事務所は、落札を取り消し、入札をやり直すことになりました。

庄内空港事務所によりますと、ことし2月に行われた庄内空港の滑走路の整備工事の一般競争入札で、鶴岡市の業者が落札し、先月15日に契約を結んだということです。

その後、入札に参加した別の業者からの指摘で、入札に関係する資料の内容を確認したところ、旅客機が運航していない時間帯に工事を実施するなど、制約があるにもかかわらず、参加した業者に知らせていなかったことがわかりました。

庄内空港事務所によりますと、担当者の確認が不足していたことが原因だということです。

空港事務所は、すでに落札した業者に工事の前払い金およそ2000万円を支払っていて、1割未満の金額が返ってこない可能性があるということです。

一方、旅客機などの運航には影響がないとしています。

これを受けて、空港事務所は入札に参加した会社に謝罪した上で、落札を取り消し、入札をやり直すことにしています。

庄内空港事務所は「関係者の皆様にご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げる。入札のチェック体制を強化し、再発防止に努めたい」と話しています。