あしなが育英会の奨学金 申請者の半数以上が給付受けられず

病気や災害で親を亡くすなどした子どもを支援する「あしなが育英会」の奨学金の申請者が物価高騰などの影響で増加し、県内では今年度、申請した高校生の半数以上が給付を受けられなかったことがわかりました。

あしなが育英会は、病気や災害で親を亡くすなどした子どもたちに奨学金を給付または貸与しています。

あしなが育英会によりますと、対象となる子どもたちの保護者の半数が病気をわずらっている上、物価高騰などの影響で苦しい生活になっていることなどから、奨学金の申請者が増えているということです。

このため、今年度は全国で過去最多の1800人が奨学金を申請しましたが、資金が不足し、半数以上が給付を受けられませんでした。

山形県でもことし入学した高校生のうち21人が申請しましたが、半数以上の13人が給付を受けられなかったということです。

あしなが育英会は「給付ができない状況をなんとか改善したい。活動を理解してもらい寄付につなげられるよう活動を続けていきたい」とコメントしています。

あしなが育英会は20日と21日、それに今月27日と28日に、山形駅前で街頭募金活動を行い、支援を呼びかけることにしています。