県警察本部 登山アプリを山岳遭難者救助に活用

春の登山シーズンにあわせ、県警察本部は、登山者向けのアプリを開発した会社などと協定を結び、山岳遭難が発生した際、遭難者の位置情報などを頼りに迅速な救助に活用していくことにしています。

毎年、春の登山シーズンには大勢の登山者が県内の山を訪れ、警察によりますと、去年1年間に県内で発生した山岳遭難は68件で、このうち登山が41件と全体の6割に上りました。

県警察本部は、▽インターネット上で登山届を受け付けるシステムを運用する団体と、▽GPSを活用して位置情報を把握するアプリを開発した会社と協定を結び、迅速な救助に活用していくことになりました。

協定によって、警察は、山岳遭難が発生した時、遭難者が事前に提出した登山届の情報を速やかに確認できるうえ、アプリを利用していれば、登山ルートや位置情報などを会社のシステムから共有できるということです。

県警察本部地域課は「登山者向けのアプリなど有効なツールを活用し、安全に登山してほしい。協定を機に、遭難が発生した場合は、迅速な情報収集によって救助にあたっていきたい」とコメントしています。