吉村知事 国民スポーツ大会“財政負担の在り方 検討が必要”

国民スポーツ大会を巡って一部の知事から開催方法の見直しなどを求める声が上がっていることについて、吉村知事は「大会の存続には賛成だが財政負担が大きい」と述べ、財政負担の在り方を検討する必要があるという考えを示しました。

国民スポーツ大会をめぐっては、全国知事会の会長を務める宮城県の村井知事が「財政負担が大きい」と述べるなど、一部の知事から開催方法などの見直しを求める声があがっています。

山形県はことし2月に大会を開催していて、17日の知事会見で吉村知事は国民スポーツ大会について「多くの県民に元気を与え、オリンピック選手の育成にもつながっている。存続は賛成だ」と述べました。

そのうえで、大会の開催費用として昨年度の県の予算に3億5000万円が計上されていることから「財政負担が大きい。地方自治体の負担を軽減していただく方向になっていかないといけない」と述べ、財政負担の在り方を検討する必要があるという考えを示しました。

一方、全国でクマによる被害が相次ぐ中、環境省が16日、省令を改正し、クマを「指定管理鳥獣」に指定したことを受けて、県内ではことしに入ってからこれまでに17件のクマの目撃情報があることから、吉村知事は「県が独自で行っているクマ対策の事業についても交付金の対象になると考えられるので、対策をより強力に進めていきたい」と述べました。