加茂水族館でメキシコ湾に生息する珍しいクラゲが国内初展示

「クラゲの水族館」として人気の山形県鶴岡市にある加茂水族館で「メキシカンマッシュルーム」と名付けられたメキシコ湾に生息している珍しいクラゲが国内で初めて展示され、注目を集めています。

加茂水族館で展示が始まったのはビゼンクラゲ科のクラゲで和名が付けられていないため水族館が「メキシカンマッシュルーム」と名付けました。

メキシコ湾北部に生息している日本近海では見られない珍しいクラゲで、マッシュルームのような形をしていて腕にあたる部分が、太く短めなのが特徴です。

成長すると直径がおよそ30センチになるということです。

加茂水族館はおととし、アメリカの研究者からクラゲになる前の「ポリプ」と呼ばれる状態で譲り受け、繁殖を試みてきましたが、うまくいきませんでした。

水族館は水温や海水の塩分濃度を調整するなど、試行錯誤を重ねた結果、大きいもので直径10センチほどまで成長したため、今月11日から展示を始めました。

水族館では、10匹ほどが展示され、腕や、かさをゆっくり動かしながら、優美に漂っていました。

訪れた観光客は「ふわふわしていてかわいい」とか「見てるだけで癒やされます」と話していました。

加茂水族館の飼育員、佐藤智佳さんは「このクラゲも春から水族館で新生活が始まったので、同じように新生活が始まって疲れた人などがいたら癒やされに来てほしいです」と話していました。