劇作家 井上ひさしさんの書斎を再現 一般公開へ 川西町

日本を代表する劇作家、井上ひさしさんの自宅の書斎が、出身地の山形県川西町で再現され、報道関係者に公開されました。

井上ひさしさんは、昭和9年に今の川西町で生まれ、NHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」の台本を共同で手がけたほか、小説「吉里吉里人」など数多くのベストセラーで知られ、平成22年に75歳で亡くなりました。

川西町は去年、井上さんの妻のユリさんから神奈川県鎌倉市の自宅で保管していた机やいす、それに本棚などを譲り受けました。

これを受け、町の図書館に晩年過ごした自宅の書斎を再現し、一般公開を前に11日報道関係者に公開されました。

再現された書斎は、実際の半分ほどの、7畳の広さで、当時の写真などを参考にしながら机の上のえんぴつやワープロ、それに棚の本なども同じように置いたということです。

また、井上さんが使っていたいすには座ることもでき、執筆している雰囲気を感じることができます。

図書館で井上さんの書物などを管理している「遅筆堂文庫」の阿部孝夫館長は「井上さんがどのような環境で書いていたのか経過や過程を体験できる。書物なども手に取って見てほしい」と話していました。

井上さんの書斎は13日から一般公開されます。