傷痕が目立ちにくい「入浴着」 県がオリジナルのマークを作成

乳がんなどの手術で体に傷痕がある人たちに周囲の目を気にすることなく温泉を楽しんでもらおうと、県は傷痕が目立ちにくい「入浴着」を知ってもらうため、オリジナルのマークを作成しました。

「入浴着」は、乳がんなどの手術による傷痕を目立ちにくくして、周囲の目を気にせず入浴できるように開発された専用の肌着で、着用したまま入浴することができます。

県は「入浴着」について多くの人に知ってもらい理解を深めてもらおうと、オリジナルのマークを作成し、先月からこのマークがプリントされたシールを県内の温泉施設などに配布しています。

このうち、天童市の温泉旅館「ほほえみの宿 滝の湯」では、9日、女性用大浴場の入り口の扉部分にこのシールが貼られました。

シールには、「入浴着」という文字とともに、「入浴着」をつけた人が湯船につかる様子がデザインされています。

県によりますと、これまでに県内にある60か所の旅館や温泉施設にシールを配布したということです。

温泉旅館のおかみ、山口陽子さんは「このシールを貼ることで、お互いが気遣いできるようになると思います。温泉には傷を癒す効果もあるので、入浴着をつけた方も安心して来ていただきたいです」と話していました。