「ヒアリングフレイル」への理解を 山形市がリーフレット発行
高齢になって聴力が衰え、音が聞き取りにくくなる「ヒアリングフレイル」と呼ばれる状態について広く知ってもらおうと、山形市はリーフレットを発行しました。
リーフレットは、高齢になって聴力が衰え、音が聞き取りにくくなる「ヒアリングフレイル」の早期発見や予防などにつなげる取り組みを進める山形市が発行し東北芸術工科大学の学生がデザインを担当しました。
この中で、ヒアリングフレイルの疑いがあるかどうかを調べることができるチェックリストや、聴力が低下した状態を放置した場合、人との会話や交流を避けるようになり、認知症につながるリスクが高まることなどが紹介されています。
また、リーフレットに登場する鳥をモチーフにしたイメージキャラクターは、聴力の衰えが否定的な捉え方をされないように、大学生が考案したということです。
山形市長寿支援課の舩山由紀子係長は、「高齢者は自分の聴力の低下に気づきにくいので、若い人にリーフレットを手に取ってもらい、高齢者と一緒に聴力の状態を確認するなどしてほしい」とコメントしています。
リーフレットは6000部印刷され、市内の医療機関や公民館などで順次、配布される予定です。