米沢市の地域おこし協力隊員にケニア出身の元マラソン選手

大学駅伝やマラソンなどで活躍したケニア出身の元選手が、新年度から米沢市の地域おこし協力隊として子どもたちにランニングの指導などをすることになりました。

地域おこし協力隊に採用されたのは、ケニア出身のガンドゥ・ベンジャミンさん(32)で、2日、米沢市役所で辞令が交付されました。

ベンジャミンさんは「これまでの経験を生かして子どもたちにスポーツの大切さを伝えていきたい」と意気込みを語りました。

これに対して近藤洋介市長が「米沢の若い世代に走る楽しみを教えてほしい」と激励しました。

ベンジャミンさんは2009年に日本大学に留学生として来日し、箱根駅伝で区間賞を獲得したほか、日本の実業団に所属し、2016年に大阪マラソンで優勝しました。

7年前に現役を引退したあとは、栃木県で地域おこし協力隊として活動し、新年度からの米沢市の地域おこし協力隊に応募したということです。

ベンジャミンさんは「米沢はトレーニングコースもあり、優しい人も多いのでいいところです。子どもたちと一緒に練習をして走ることを好きになってもらい、スポーツで明るい町にしたい」と話していました。

ベンジャミンさんは市のスポーツ課に配属され、駅伝大会に出場するなどランナーとして活動しながら、長距離の競技力の向上や子どもたちのランニングの指導などをすることにしています。