西村山地域の医療体制整備へ 県立病院と市立病院統合で合意

県と寒河江市は、県立河北病院と寒河江市立病院を統合し、新たな病院の整備を目指すことで基本合意しました。

西村山地域では、深刻な医師不足など、ぜい弱な医療体制や病院の老朽化が課題で、県や医療関係者などが持続的な医療体制をどう確保するのかを2年前から検討してきました。

先週、県立河北病院と寒河江市立病院を統合し、令和13年度に新たな病院の整備を目指すことなどが盛り込まれた最終報告書がまとまったことを受け、吉村知事と寒河江市の佐藤洋樹市長は28日、県庁で面会し、新たな病院の整備を目指すことをまとめた基本合意書にサインしました。

基本合意書には、新しい病院を整備することや可能な限り早期の整備を目指すこと、整備に向けて協議する場を設けることなどが盛り込まれました。

寒河江市の佐藤市長は「地域の人に『よい病院ができた』と思ってもらえるよう、ただ、2つの病院を一緒にする効率性を求めた統合ではなく、地域のニーズを捉えた新病院を設立したい」と話していました。

吉村知事は「新病院の設立で、県内のどこに住んでいても、よい医療を受けられる体制を作っていくことが県の重要な役割だ。持続可能な医療体制を整えるため、新病院の建設の基本計画の策定などを行っていきたい」と話していました。