豪雨による土砂崩れで破損 飯豊町の農業用水路復旧工事終わる

おととし8月の豪雨による大規模な土砂崩れで、水路が破損する被害が出た山形県飯豊町の農業用水の復旧工事が終わり、水の供給が被災前と同じ規模でできるようになりました。

おととし8月の豪雨では、県内有数のコメの産地、飯豊町で、農業用水の「白川幹線用水路」が大規模な土砂崩れで長さ40メートルにわたり破損し、1400ヘクタール余りの田んぼなどに水が供給できなくなりました。

県は、仮の水路を設置して去年のコメづくりに必要な水を供給したあと、本格的な復旧工事を進め、今月、新しい水路の整備を終えたことで水の供給が被災前と同じ規模でできるようになったということです。

県によりますと、新しい水路は幅2.5メートル、高さ1.3メートル、長さ40メートルのコンクリート製で、土砂や落ち葉などが入らないようふたが設けられていて、毎秒3トンの水を供給できるということです。

県置賜総合支庁西置賜農村整備課の矢矧渉課長補佐は「地域の皆さんに不安や心配をおかけしましたが、春からの田んぼの作付けでは安心して作業してもらいたい」と話していました。

県によりますと、水路周辺の斜面の補強工事などはことし7月ごろまで続くということです。