春の桜シーズン前に 桜にまつわる江戸時代の工芸品展 天童市

春の桜のシーズンを前に、桜にまつわる江戸時代の工芸品などを展示する展覧会が、山形県天童市の美術館で開かれています。

この展覧会は、桜が開花するシーズンを前に、天童市にある出羽桜美術館が毎年、開いていて、桜をモチーフにした江戸時代のびょうぶや陶磁器などおよそ50点が展示されています。

このうち、江戸時代に作られた縦およそ1メートル、横およそ3メートルの「風俗画観桜図屏風」には、街の人たちが、身分の違いを超えて花見を楽しみ踊る様子などが描かれています。

また、江戸時代の酒器とみられる、「初期柿右衛門色絵桜花文瓶」には、桜の花が、当時、技術的に難しいとされた赤色で色鮮やかに表現されています。

出羽桜美術館の大場寛子学芸員は、「いつの時代でも桜は美しいと感じる日本人の心は変わりません。江戸時代の作り手がどんな気持ちで作ったか想像しながら多くの方に楽しんでほしい」と話していました。

この展覧会は、5月19日まで開かれています。