最上町「日本一の太さ」大アカマツから作った楽器による演奏会

3年前に伐採された「日本一の太さ」で知られる大アカマツから作られた楽器による演奏会が24日、最上町で開かれました。

「日本一の太さ」で知られる最上町の大アカマツは樹齢600年ほどと推定され、日本で最も太い松として県の天然記念物に指定されていましたが、枯れて倒木のおそれがあることなどから、3年前に伐採されました。

伐採された大アカマツから作られたハープなどの楽器の音色を楽しんでもらおうと、24日、最上町で演奏会が開かれました。

地元の高校生や親子などで作るグループ20人余りが「花は咲く」など11曲を演奏し、訪れた人たちは楽器が奏でる優しい音色に聴き入っていました。

また、最上町と交流がある台湾の人たちも劇や歌を披露し、会場を盛り上げていました。

会場を訪れた70代の女性は「大アカマツが枯れてしまったのは残念ですが、楽器になって演奏されるのはすばらしいと思います」と話していました。

演奏した親子は「600年の記憶が音になって、みんなに伝わっていると思います」と話していました。

楽器作りや演奏を指導した泉谷貴彦さんは「大アカマツから作られた楽器を演奏するオーケストラを作り、多くの人に音楽を聴いてほしい」と話していました。