DMC天童温泉 新年度から有料の入浴介助開始

体が不自由なお年寄りなどの入浴を手伝うサービスを天童温泉と地元の介護施設が連携して新年度から始めることになりました。
こうした取り組みが温泉地で行われるのは県内で初めてだということです。

このサービスは、体が不自由なお年寄りや障害のある人に安心して旅行してもらおうと天童市内の8つの旅館でつくる「DMC天童温泉」が市内の介護施設と連携して、おととしから入浴介助の手順を確かめるモニターツアーを行うなど、準備を進めてきました。

新年度からは、天童温泉の4つの旅館で本格的な受け入れが始まり、利用する日の1か月前までに申し込みをすると専門の研修を受けた「入浴介助士」が介護施設から派遣され、2人1組で入浴を手助けするということです。

県内の観光地のバリアフリーを進める「山形バリアフリー観光ツアーセンター」によりますと、こうした取り組みが温泉地で行われるのは県内で初めてだということです。

利用するための料金は1時間1万5000円から2万円前後となっていて、予約は来月1日からDMC天童温泉のホームページ、または電話で受け付けます。

DMC天童温泉の山口敦史社長は「体が不自由な方が温泉に入りたいが、入れない人がたくさんいるという話を聞く。『旅をあきらめない』お手伝いをしたい」と話していました。