一部不通の米坂線 吉村知事 “利用拡大施策JRに伝える”

豪雨被害を受けて一部区間が不通となっているJR米坂線の復旧をめぐり、今月下旬に開かれる検討会議で、吉村知事は、沿線自治体が復旧を求めていることや利用客を増やすための施策に取り組むことをJR東日本側に伝える考えを示しました。

おととし8月の豪雨で被害を受け、一部区間が不通となっているJR米坂線の復旧をめぐり、JR東日本と山形県、新潟県、それに沿線の市町村が参加して今月26日に検討会議が新潟県で行われる予定です。

吉村知事は22日の定例会見で、鉄道での早期復旧が必要だという従来の考えを改めて強調したうえで、「米坂線が重要な路線であり、鉄道の復旧が必要だという地域の考えや米坂線の利用拡大策をしっかり展開していくことをJR東日本に伝えていく必要がある」と述べました。

そのうえで、利用客を増やすための施策について「鉄道はSDGsやカーボンニュートラルの観点からみても非常によい交通形態で、観光に大きな可能性がある。JRとお互いに知恵を出して、たくさんの人に乗ってもらう方法を考えていくのが望ましい」と述べました。

一方、合わせて86億円かかると試算されている米坂線の復旧費用について「現時点で費用負担にまで踏み込むのはちょっと早計だ」と述べ、県の費用負担については慎重に検討していく考えを改めて示しました。