米どころで稲の種もみを消毒 作業が最盛期に 鶴岡

米どころとして知られる山形県の庄内地方では、稲の種もみを消毒する作業が最盛期を迎えています。

山形県鶴岡市にある農協の施設では、苗の病気を防ぐため、農薬を使わずにお湯を使って種もみを消毒する作業が最盛期を迎えています。

この施設では「つや姫」や「雪若丸」のほか、もち米や酒米など20品種の種もみの消毒作業を一日あたり、およそ9.5トン行っています。

作業にあたった人たちは、品種別に5キロずつ袋詰めされた種もみを専用の機械を使って60度のお湯が入った水槽に入れていました。

10分ほどで消毒が終わると、発芽不良を防ぐために13度の水が入った水槽に移して冷ましていました。

農協によりますと、冷ました種もみは、種もみの発芽を促す「芽出し」の作業に向けて水を十分に吸収させるため、10度の水に13日間つけられるということです。

JA庄内たがわ櫛引支所の日向大樹営農課長は「消毒作業からコメづくりがスタートするのでよい苗を生産者に届けて令和6年産のコメが豊作になるよう期待しています」と話していました。

種もみの消毒作業は来月中旬まで続き、「芽出し」の作業は今月下旬から始まります。