負傷した80代女性が施設運営の社会医療法人に賠償求める訴え

山形市にある介護施設のデイサービスを利用したあと自宅の前で施設の送迎車を降りるときに転倒して骨折した80代の女性が「運転手の補助がなかった」などとして、施設を運営する社会医療法人におよそ1400万円の賠償を求める訴えを起こしました。

訴状によりますと、おととし9月、当時86歳の女性が山形市にある介護施設のデイサービスを利用したあと、自宅の前で施設の送迎車を降りるときに転倒し、右足の太ももの骨を折るけがをしました。

送迎車の運転手は女性が転倒すれば大きなけがをすることが予見できたはずなのに、体や両腕を支えるなどの補助をせず、転倒したあと、女性が「動けない」と申し出たにもかかわらず、救急車を呼ばずに自宅のベッドに放置するなどしたとして、介護施設を運営する社会医療法人「松柏会」に対し、およそ1400万円の損害賠償を求める訴えを山形地方裁判所に起こしました。

社会医療法人は、NHKの取材に対し、「訴状を確認し、弁護士と対応を協議する」とコメントしています。