学校法人の元副理事長が不適切な支出 県が文書で行政指導

山形市や天童市で保育施設を運営する学校法人の元副理事長が、園の運営費を使って不適切な支出をしていた問題で、県は、元副理事長から学校法人に返還されたおよそ9700万円について、適切に管理するように学校法人に対して文書で行政指導をしました。

山形市と天童市で4つの保育施設を運営している学校法人「清風学園」は、施設がある2つの市などからの給付金を含む運営費を使って元副理事長が、園に必要のない複数の高額なギターを購入するなど、不適切な支出を行ったなどとして、2つの市から、行政処分や不適切な支出の全額を学校法人に戻す指導などを受けていました。

元副理事長は、不適切な支出があったおよそ9700万円を学校法人にすでに返還していて、ことし1月末、学校法人は返還された金の使いみちに関する報告書を県に提出していました。

これを受けて、県は、返還された金を使う場合には、施設の改修や職員の処遇改善の手当など、用途ごとに会計を分けて適切に管理するように、学校法人に対して11日、文書で行政指導をしました。

県と市は今後、学校法人に返還された金が適切に使用されているか、定期的に確認をしていくことにしています。